- 2017-04-18
鉱物採集でテロ組織の資金源?
キノコ・鉱物もテロ資金源=金田法相
「共謀罪」の構成要件を改め「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案をめぐり、金田勝年法相は17日の衆院決算行政監視委員会で、保安林でのキノコや鉱物の採取も対象犯罪としたことについて、「相当の経済的利益を生じる場合もある。組織的犯罪集団が必要な資金を得るために計画することが現実的に想定される」と述べ、テロ集団などの資金源対策として必要との考えを示した。民進党の山尾志桜里氏への答弁。(2017/04/17-12:44)
JIJI.COM http://www.jiji.com/jc/article?k=2017041700516&g=socより

我々鉱物採集家としては、テロ組織が山の尾の柘榴石や雨塚山のアメシストを不法採集して資金を稼ぐ未来…?
と思いましたが、そういうわけではなさそうですね。
紛争鉱物とか希少動植物の密漁はテロ組織などの資金源として海外だとかなりメジャーな問題で、
国際条約がらみになるとこの項目を法律に入れておかないとツッコミ入りそう、という理由だそうです。
ディカプリオ主演の有名な映画『ブラッド・ダイヤモンド』を思い出していただければ良いと思います。
あの映画はアフリカにおける実話をもとに作られており、少年兵を駒に使うような残虐な武装組織が
ダイヤモンドを採掘させて得た資金を得ている、というストーリーです。
思えば日本国内でもヤクザや暴力団のような非合法組織が採石業や野生動植物の採集といった
シノギを得ていることも、(今はどうか知りませんがかつては)広く行われていました。
いずれにせよ、テロ対策には警察力や武力による対策だけではなく、
こういったあらゆる項目を洗いざらい探し出して法整備をしていく
地道な努力が必要になるということがよくわかりますね。