planetscope blog

  • 2017-10-29

GSA2017@Seattle


  GSA(アメリカ地質学会)@Seattleに参加してきました。

シアトルは西海岸最北部にある街です。カナダとの国境を超えるとすぐにバンクーバーです。 
Seattle Pike Place シアトルパイクプレース 

シアトルのパイクプレースにはスターバックス1号店があります。築地に吉野家1号店があるような感じですね。観光地化していて人だかりができていました。あんまり落ち着いてコーヒー飲むような感じではない… 
Seattle Pike Place starbucks first shop シアトルパイクプレーススターバックス1号店
 
シアトルパイクプレースにて、なぜかボスジャン来てるお姉さんを見つけました… 
Seattle Pike Place シアトルパイクプレース なぜかボスジャン来てるお姉さん 

シアトルはスターバックス誕生の地というだけあって、街中におびただしい数のスターバックスがあります。1ブロックに1軒はあるレベルです。コンビニよりも数が多いです。大半の店はテイクアウトのコーヒーのみで席はあんまりありません。ふらっと買って持って帰るスタイルなんですね。

GSAの会場でも例年無料のコーヒーサービスがありますが、シアトルだけあって今年はスタバのコーヒーでした。もう1年分くらいのスタバを飲んだ気分…
GSA2017@Seattle starbucks coffee 

会場となったワシントン州コンベンションセンター(Washington Convention Center)にはなぜか玄武岩の柱状節理"剥ぎ取り露頭"がありました。
GSA2017@Seattle Washington State Convention Center basalt outcorp!! 

なかなかフレッシュな玄武岩です。
GSA2017@Seattle Washington State Convention Center basalt 

相変わらずでかいポスター会場。
GSA2017@Seattle Washington State Convention Center Poster 

JpGUの時にみつけた良い本がGSAの会場でもかなり推されてましたね。
 (本の画像クリックでアマゾンへのリンク)

GSA2017@Seattle book store Washington State Convention Center 

今年のGSAでは初めてショートコースにも参加してきました。
GSA2017@Seattle short coarse detrital zircon U-Pb, LuHf, O Geherels and Valley 
砕屑性ジルコンのU-Pb, Hf, Oなどの分析の話です。右手にSIMSの権威Valley氏が写ってますね。
講義は特にGehrels氏が良かったですね。砕屑性ジルコンで後背地を本格的に議論し始めた最初の人物の1人です。
その分、砕屑性ジルコンの力も、砕屑性ジルコンに頼る怖さやデータのみかたの怖さをよくわかっているという感じでした。
なおGehrels氏の服装は赤シャツに白パンツのイケイケオヤジ風なのも良かったです。
GSA2017@Seattle short coarse detrital zircon U-Pb, LuHf, O Geherels and Valley  
終わるとこんな感じで修了証をもらえました。

自分の発表はこちら、口頭発表でジンバブエの砕屑性ジルコンの話をしてきました。
 
さて、以下気になった発表についてノート的に記しておきます。

<地殻成長とかの話>
・Carley氏
Icelandite is not Hadean hogehogeの論文で有名な人です。論文読んでの勝手な想像と違い、とても若い女性でした。
ジルコンの高精度なNb濃度の分析データが増えてほしいとのことです。うん、すごくわかる。ジルコンの母岩組成推定を議論するのにNbとても大事。

・Bell氏
ジルコンの中の黒雲母包有物(もちろんセカンダリーじゃないやつ)のAl2O3/(FeO+MgO)比で母岩マグマのS typeさ(perealuminousとかreducedとか)を議論するって。

・Binderman氏
シェール中の酸素同位体比⊿'17Oから大陸成長のおはなし。Bindermand et al. (2016)の内容。
Valley et al. (2005)のジルコンの酸素同位体とほぼ同じ感じで2.5Gaから酸素同位体比がかなり下がって天水循環が大きく変わった的な話にしているけど、プロットはそんなにシャープに別れていなくて補助線で無理やりそういう話にしたような感じ。むしろ中期原生代の特異性がみえそうな気がするんだけどなあ。

<slab windowやMORやOceanic Plateau沈み込みの話>
このセッションは楽しかったね。こういうモダンアナログの知見をためていかないと、日本列島の弧海溝系の復元とかはできないと強く感じた。
・Thorkelson氏のまとめ

・Billen氏
沈み込みのコンピュータ3Dシミュレーション。
簡単にまとめると、MOR沈み込みではスラブはどんどん急角度になって最終的にちぎれてしまい、トランスフォーム断層の向こう側のちぎれてないスラブの方がちぎれたスラブ側に移動して海洋プレートの沈み込み方向が廻る、らしい。
丸山モデルのMOR接近で沈み込み角度が浅くなるというのとは正反対。
一方、Oceanic plateau沈み込みでは沈み込み角度はガンガン浅くなってフラットサブダクションみたいになる。沈み込み速度も遅くなる。そしてエクロジャイト化によって最後は落ちる、という感じ。まるで #たのしい太古代 じゃないか!
ちなみに海台は>300kmくらいになったときだけ沈み込みを妨害するらしい。それ以下だとフラットサブダクション。
モダンアナログとの対比も議論してた。この路線で議論進めていけばけっこういろんなことがわかりそう。

<その他の話>
・シェールのCr/U比で地殻組成を議論した上で、珪長質地殻になったことで酸素が増えたとかいう話も。
橄欖石を含む石は多かれ少なかれ蛇紋岩化にさらされるため、水素を吐き出して還元するので、苦鉄質岩や超苦鉄質岩が減ることがGOEには必要だったとか。うーん?
・Anbar氏「地球内部は無限の酸素シンク」だからGOEするには地球内部が冷えていかないといけない。
バサルト中のδ26MgとかチャートやBIFのδ30Siとか色々と面白い。

という感じでした。IGCPと重なって全体的にやる気のなかった昨年と比べると、格段に充実したGSAでしたね。
次回のGSA2018はIndianapoliceだそうです。

GSA2017@Seattle Washington State Convention Center goodbye 

Goodbye, Seattle!! (会場からの夕暮れがとてもきれいでした)
GSA2017@Seattle Washington State Convention Center 



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  • 2017-07-22

お婆さんは川へ洗濯に、てる子さんはモンゴルへ地質調査に行きました


  明日から25日間、モンゴルでの地質調査に行きます。
場所はモンゴルとロシアの国境近く、フブスグル湖という湖の周りの場所です。
ロシアの有名なバイカル湖から続いている地溝帯の湖です。


主に20億年前くらいの高度に変成した基盤岩の調査をしに行きます。
片麻岩とか角閃岩とかクォーツァイトなどがたくさんあると思います。
1940年代頃のソ連がざっくりと調査して以降ほとんど何もされてないようですので、あわよくば太古代もあるかもしれません。


場所で言うとこの辺です(Google mapへリンク)→ https://goo.gl/maps/GkAHY45XkZn
メインは同じ研究室に在籍しているモンゴル人PDの仕事ですが、高度に変成した場所の本格的な調査に同行できる機会はなかなか無いので楽しみにしてます。


今回の調査中はずっとキャンプでテント生活です。
僕は実は長期間キャンプは初めてなので、そういうフィールドワーク能力のスキルアップにもなったら嬉しいと思います。
学生のうちにそういう経験できる機会が降ってきて嬉しいです。


当然のごとく、フィールドではネットは通じないので、夏の長期間Facebook, Twitter, Line, Gmailは通じませんし、planetscopeも更新できませんね。
でもたまに近隣の村でネット接続できるかもしれないので、ご連絡ある場合はとりあえず送信してみてください。

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Author:てるてる
沢田 輝
(@Hikaru_Sawada @IWKRterter)
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(館長のブログ)

東京大学広域科学専攻D2(駒場キャンパス)
博士課程より、東京工業大学地球惑星科学専攻から移籍しました。
地球惑星科学のなかでも、大陸地殻の成長と進化などといったテーマの地質学・地球化学あたりの研究をしてます。

中学から鉱物コレクションをはじめて早くも15年くらい、鉱物学から地球科学全体へ興味が広がっていって今こうなってしまったという感じの院生です。
石の話や、大学の話、学問とか関係ない雑記も適当に書いていきます。

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