planetscope blog

  • 2011-04-23

寝姿山のラムスデル鉱 鉱物採集


  静岡県下田市の寝姿山の山体は、新第三紀中新世中-後期(15Ma~7Ma)の白浜層群に分類される火山性堆積岩と、それ貫入するほぼ同年代の湯ヶ島層群に分類される流紋岩からなる。寝姿山の流紋岩は特にカリウムに富んでおり、紫色を帯びている。この流紋岩中の脈に、熱水活動による二酸化Mn鉱物が微細な水晶を伴って生成している。地表に近く酸素分圧の高い条件でMn鉱物が生成したため、一次的にラムスデル鉱などの二酸化Mn鉱物になったのだと考えられる。

寝姿山の鉱物産地の場所は、松原聡『鉱物観察ガイド』などを始め、様々な書籍などで紹介されている。先に訪ねた友人の中には産地に辿りつけずスカだったという者も少なからずいたが、上記の書籍を参考にしていけば大体は辿りつけると思う。道に迷わなければ伊豆急下田駅から徒歩15分程度でたどり着く。山腹の割りと広い範囲にラムスデル鉱を含む転石が大量にあった。また、一部には二酸化マンガンではなくシリカの脈に切られた流紋岩もあり、空隙が大きい場所には透明の小さな水晶の自形結晶が沢山生えている。

◆寝姿山の鉱物産地の様子(2011年3月3日訪問)
寝姿山(鉱物産地)
↑寝姿山中腹の雑木林の中に落ちている紫がかった流紋岩の中から探す。

寝姿山(鉱物産地)2
↑転石の様子。当たり前ですが、流紋岩ばっかりです。

寝姿山(鉱物産地)3
↑集中しているところにはほとんどすべての流紋岩に何かしらのマンガンが付いている感じです。
 その中から美しいラムスデル鉱を含んでいるものを探します。
 ラムスデル鉱の量自体はたくさんあり、光沢を保っているものも少なくありませんが、
 銀色にギラギラと輝く柱状結晶がたくさん立ち並んでいるような物はなかなか見当たりません。



◆採集した標本

寝姿山のラムスデル鉱
↑画像幅約35cm 流紋岩を割ったら、パカっ!と針状放射集合の銀色のラムスデル鉱が出てきた!
 これぞ鉱物採集の醍醐味である(^0^)

寝姿山のラムスデル鉱2
↑画像幅約5cm こちらは粒状の結晶の集合。上の標本を持ち帰るために小割りしていたら出てきた。

寝姿山のラムスデル鉱3
↑画像幅約10cm やや大きめの空洞には針状~柱状の美しい結晶が成長していることがある。

寝姿山のラムスデル鉱4
↑画像幅約10cm 
美しいものではないが、流紋岩の中に熱水が染み渡ってラムスデル鉱ができたのだっということが見て取れる品なので持ち帰ってきました。
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沢田 輝
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東京大学広域科学専攻D2(駒場キャンパス)
博士課程より、東京工業大学地球惑星科学専攻から移籍しました。
地球惑星科学のなかでも、大陸地殻の成長と進化などといったテーマの地質学・地球化学あたりの研究をしてます。

中学から鉱物コレクションをはじめて早くも15年くらい、鉱物学から地球科学全体へ興味が広がっていって今こうなってしまったという感じの院生です。
石の話や、大学の話、学問とか関係ない雑記も適当に書いていきます。

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