- 2010-02-01
○×クイズ@化学(笑)
☆以下の(1)~(28)の各文章の正誤を判定せよ。
(1)塩化銀と塩化鉛の混合物に熱湯を加えると塩化鉛だけ溶けるのは、塩化鉛の溶解度積が塩化銀より小さいからである。
(2)チロシンに塩化鉄(Ⅲ)を加えると赤~青紫色に呈色し、またキサントプロテイン反応陽性である。
(3)水の電離は吸熱反応だから、純水の温度を高くすると水素イオン濃度は上がる。
(4)グリセリンは粘度の高い液体状のアルコールで水に溶けにくい。
(5)塩素は淡黄色の気体で、酸化マンガン(Ⅳ)に塩酸を加えると生じる。
(6)エタノールと酢酸から酢酸エチルが生成する反応において、濃硫酸は触媒としても脱水剤としても働く。
(7)硫酸水素ナトリウムと炭酸水素ナトリウムは共に酸性塩で水に溶かすと酸性を示す。
(8)アセトンはヨードホルム反応陽性であり、その生成物の1つに酢酸ナトリウムがある。
(9)銀は希硝酸と反応して、赤褐色の二酸化窒素が生じる。
(10)ベンゼンを五酸化二ヴァナジウムを触媒にして空気酸化すると、無水マレイン酸を生じる。
(11)空気中の窒素分子の平均の速さは酸素分子より大きい。
(12)水銀で満たされたプールに人が入っても沈まない。
(13)砂鉄の主成分は三酸化二鉄である。
(14)反応H2+I2→2HIにおいて、活性化エネルギーはH2とI2の結合エネルギーの和より大きい
(15)pHは負の値や14以上の値をとることがある。
(16)硫酸バリウムや硫酸マグネシウムはほとんど水に溶けないが、水酸化バリウムや水酸化マグネシウムは水によく溶ける。
(17)ナフタレンを五酸化二ヴァナジウムを触媒にして空気酸化すると、無水フマル酸を生ずる。
(18)黄銅は真鍮ともいい、銅と亜鉛の合金であり、黄銅鉱として天然にも産する。
(19)一般に原子は原子核と電子からなり、それら質量の比はおよそ1840:1である。
(20)銀は常温では硫酸と反応しないが、熱濃硫酸とは反応する。
(21)通常の天然のタンパク質から得られるαアミノ酸はすべてL体である。
(22)フェーリング液にフルクトースを加えると、金属銅による赤色沈殿が生じる。
(23)天然には水銀は硫化物で産することが多いが、イオン化傾向が小さいため単体で産することもある。
(24)再結晶とは、少量の不純物を含む固体を加熱融解させ、不純物を揮発させた後に冷却、固化させ純度を高める操作のことをいう。
(25)酸素、一酸化炭素、二酸化炭素の混合気体が平衡状態にあるとき、圧力一定のもとで温度を高くすると二酸化炭素が増加する。
(26)黒鉛の結晶は、層に平行方向の電気伝導度は垂直方向の電気伝導度より大きい。
(27)原子量が一般には整数にならないのは陽子と中性子の質量が微妙に違うことが主な理由である。
(28)大気中の水蒸気から雪の結晶が成長するのは発熱反応である。
問題は以上です。
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何か誤り等ございましたらご指摘おねがいしますm(_ _)m
(1)塩化銀と塩化鉛の混合物に熱湯を加えると塩化鉛だけ溶けるのは、塩化鉛の溶解度積が塩化銀より小さいからである。
誤り:溶解度積が大きいほうが溶けやすい
(2)チロシンはキサントプロテイン反応陽性である。
正しい:チロシンはベンゼン環をもつαアミノ酸
(3)水の電離は吸熱反応だから、純水の温度を高くすると水素イオン濃度は上がる。
正しい:大概、粒子が増えるような反応は吸熱反応だ(逆は発熱)
(4)グリセリンは粘度の高い液体状のアルコールで水に溶けにくい。
誤り:グリセリンは分子量の割にヒドロキシ基を沢山持つから水に溶けやすい
(5)塩素は淡黄色の気体で、酸化マンガン(Ⅳ)に塩酸を加えると生じる。
誤り:塩素は黄緑色である。淡黄色なのはフッ素
(6)エタノールと酢酸から酢酸エチルが生成する反応において、濃硫酸は触媒としても脱水剤としても働く。
正しい:問題文の通り
(7)硫酸水素ナトリウムと炭酸水素ナトリウムは共に酸性塩で水に溶かすと酸性を示す。
誤り:炭酸水素ナトリウム水溶液はアルカリ性
(8)アセトンはヨードホルム反応陽性であり、その生成物の1つに酢酸ナトリウムがある。
正しい:生成物はヨードホルム、ヨウ化ナトリウム、水、そして酢酸ナトリウムである。
(9)銀は希硝酸と反応して、赤褐色の二酸化窒素が生じる。
誤り:希硝酸と反応すると一酸化窒素を生じる。濃硝酸と反応したときに二酸化窒素を生じる。
(10)ベンゼンを五酸化二ヴァナジウムを触媒にして空気酸化すると、無水マレイン酸を生じる。
正しい:ナフタレンから無水フタル酸を生じるのと似たような反応である
(11)斜方硫黄や単斜硫黄は黄色の結晶で、多数の硫黄原子が共有結合してできた共有結晶である。
誤り:どちらも硫黄分子(S8)が分子間力で結晶した分子結晶である。(ただし結晶構造が違う)
(12)水銀で満たされたプールに人が入っても沈まない。
正しい:水銀は液体とはいえ金属であり比重は大きい
(13)砂鉄の主成分は三酸化二鉄である。
誤り:四酸化三鉄が主成分
(14)反応H2+I2→2HIにおいて、活性化エネルギーはH2とI2の結合エネルギーの和より大きい
誤り:活性化状態は各分子が原子までバラバラにされてるのではなく、「中途半端にくっついてる」状態だから活性化エネルギーは結合エネルギーよりは小さい。
(15)pHは負の値や14以上の値をとることがある。
正しい:例えば、2mol/Lの塩酸など
(16)硫酸バリウムや硫酸マグネシウムはほとんど水に溶けないが、水酸化バリウムや水酸化マグネシウムは水によく溶ける。
誤り:
・水によく溶ける→硫酸マグネシウム、水酸化バリウム
・水に溶けにくい→硫酸バリウム、水酸化マグネシウム
(17)ナフタレンを五酸化二ヴァナジウムを触媒にして空気酸化すると、無水フマル酸を生じる。
誤り:無水フタル酸を生じる。フマル酸はトランス体なので、無水フマル酸なる物質は存在しない。
(18)黄銅は真鍮ともいい、銅と亜鉛の合金であり、黄銅鉱として天然にも産する。
誤り:黄銅は銅と亜鉛の合金だが、黄銅鉱はCuFeS2の組成をもつ硫化鉱物である。
(19)一般に原子は原子核と電子からなり、それら質量の比はおよそ1840:1である。
誤り:1840:1なのは陽子と電子の質量の比。
(20)銀は常温では硫酸と反応しないが、熱濃硫酸とは反応する。
正しい:反応してAg2SO4となり二酸化硫黄を発生
(21)通常の天然のタンパク質から得られるαアミノ酸はすべてL体である。
正しい:問題文の通り
(22)フェーリング液にフルクトースを加えると、金属銅による赤色沈殿が生じる。
誤り:金属銅ではなく酸化銅(Ⅰ)
(23)天然には水銀は硫化物で産することが多いが、イオン化傾向が小さいため単体で産することもある。
正しい:水素よりイオン化傾向の小さい銅、水銀、白金、金などは自然に単体で産する事も少なくない。
(24)再結晶とは、少量の不純物を含む固体を加熱融解させ、不純物を揮発させた後に冷却、固化させ純度を高める操作のことをいう。
誤り:再結晶は溶媒に対する溶解度が温度によって違うこと利用して純度を高める方法
(25)酸素、一酸化炭素、二酸化炭素の混合期待が平衡状態にあるとき、圧力一定のもとで温度を高くすると二酸化炭素が増加する。
誤り:一酸化炭素と酸素から二酸化炭素が生成するのは発熱反応のため、二酸化炭素は減少。
(26)黒鉛の結晶は、層に平行方向の電気伝導度は垂直方向の電気伝導度より大きい。
正しい:層間には共有結合に使われていない電子があり、それが自由に動き電気を伝える
(27)原子量が一般には整数にならないのは陽子と中性子の質量が微妙に違うことが主な理由である。
誤り:同位体の存在が主な理由
(28)大気中の水蒸気から雪の結晶が成長するのは発熱反応である。
正しい:気体→液体、液体→固体、気体→固体はすべて発熱反応である(もちろん逆は吸熱)