planetscope blog

  • 2010-09-24

砒銅鉱 Domeykite


 
数か月前に購入した砒銅鉱Domeykiteについて・・・



黄鉄鉱をはじめ、金色の金属鉱物は好きなんですが、

この砒銅鉱というのはまた独特の光沢があって魅力的な鉱物です。


PAP_0077.jpg
↑購入した砒銅鉱の標本 Loc.Mohawk Mine,Keweenaw Country,Michigan,USA


石英の中に網目状に生成している金色の鉱物が砒銅鉱です。

この標本は鉱石の塊をダイヤモンドカッターでスライスしてあります。




砒銅鉱Domeykiteは、Cu3Asの組成を持つ砒化鉱物です。

普通、砒化鉱物というのは硫化鉱物として扱われています。

硫化物と砒化物の性質が似ているためこのような扱いになっています。

組成を見るとわかるように、砒素1つに対して、銅3つと言う少し特殊な鉱物です。

これは、「硫化鉱物と元素鉱物の中間」ということになるそうです。

砒銅鉱よりも元素鉱物寄りの鉱物として、アルゴドン鉱Algodonite(Cu6As)があります。


上の写真の標本の金色の部分は、確かに主に砒銅鉱ですが、

アルゴドン鉱もそれなりに含まれているようです。

さらに少量ながら自然銅も含まれているでしょう。

このように、砒銅鉱、アルゴドン鉱、自然銅の3種類の鉱物が混合して固まりになったものを

産地である鉱山の名前からモハウク鉱Mohwkiteと呼びます。

この標本のK標本店のラベルは「砒銅鉱」となっていましたが、

K標本店が仕入れた海外業者のものと思われる

小さなシールのラベルには「mohwkite」と記されていました。




砒銅鉱は日本での産出は確認されておらず、今後の産出も望みが薄いようです。

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沢田 輝
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東京大学広域科学専攻D2(駒場キャンパス)
博士課程より、東京工業大学地球惑星科学専攻から移籍しました。
地球惑星科学のなかでも、大陸地殻の成長と進化などといったテーマの地質学・地球化学あたりの研究をしてます。

中学から鉱物コレクションをはじめて早くも15年くらい、鉱物学から地球科学全体へ興味が広がっていって今こうなってしまったという感じの院生です。
石の話や、大学の話、学問とか関係ない雑記も適当に書いていきます。

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