planetscope blog

  • 2017-05-08

日経新聞に薄片研磨師が紹介されてる!


  日経新聞2017/5/6 12:40
『岩石0.03ミリの薄片に 産総研「研磨師」、鉱物研究に』

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG28H5C_T00C17A5CR0000/

"岩石を新聞紙の半分以下の厚さに磨く――。顕微鏡で観察するための石の「薄片(はくへん)」を、産業技術総合研究所の「地質試料調製グループ」(茨城県つくば市)が作製している。専門の部署に熟練の職員らが集まり、「未解明の石の構造研究に役立ちたい」と精度を追求。新手法も編み出している。"
日本経済新聞

自分も岩石・鉱物を研究する学生として、薄片は作ることもありますが、
途中で破れてしまったり研磨しすぎて岩石が無くなったり、またまた指を切って怪我したりとなかなか大変な作業です。
しかし産総研のプロによる薄片研磨の技術は本当にすごいです。
乾式薄片制作については以下の本などをご参考に。



昔は各地の大学にもこのようなプロの技を持つ技官が、岩石薄片だけでなく様々な分野にいたと聞きます。
しかし今ではそういった技官の姿は日本では殆どありません。
アメリカやオーストラリア、中国などの大学では今でもプロの技を持つ技官がいます。
研究者は薄片をわざわざ自分の手を痛めて作らずに、学内の技官に発注するのだと言います。
アポロの月の石のサンプルを薄片にした技官が大学にいたりすることもあるそうです。


こういった技官の持つ技術の重要性がもっと日本の世の中から注目されて、
人を雇い育てることに予算がちゃんと付く世の中になったら良いと思います。

  • 2017-04-19

沖縄名護の嘉陽層のドローンムービー


  筑波大学の友人が、美しい褶曲とスラストの見られる地層の素晴らしいドローンムービーを上げていたのでシェアします!



この地層は沖縄県名護市の嘉陽層(Kayo Formation)と言い、沖縄本島の四万十帯付加体の一部です。
砂岩泥岩の互層を主とする地層で、大小様々な規模で褶曲・スラストしています。
新生代古第三紀始新世(約5,600万年前から約3,390万年前)の地層です。

 参考(PDF注意): 
・斎藤(2011)ポスター "付加体成長は超低周波地震を伴うのか―フィールド観察と摩擦実験によるアプローチ―"
・Ujiie (1997) "Off-scraping accretionary process under the subduction of young oceanic crust: The Shimanto Belt of Okinawa Island, Ryukyu Arc"
・兼子(2007) 沖縄島および琉球弧の新生界層序 



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Author:てるてる
沢田 輝
(@Hikaru_Sawada @IWKRterter)
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(館長のブログ)

東京大学広域科学専攻D2(駒場キャンパス)
博士課程より、東京工業大学地球惑星科学専攻から移籍しました。
地球惑星科学のなかでも、大陸地殻の成長と進化などといったテーマの地質学・地球化学あたりの研究をしてます。

中学から鉱物コレクションをはじめて早くも15年くらい、鉱物学から地球科学全体へ興味が広がっていって今こうなってしまったという感じの院生です。
石の話や、大学の話、学問とか関係ない雑記も適当に書いていきます。

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